航空無線通信士の勉強法
はじめに
航空無線通信士とは、無線従事者の一種で、
取得者の大半は航空会社のパイロット、整備士、航空管制官が該当します。
勿論、趣味の範囲でも十分合格が狙える難易度になっています。
航空無線通信士は航空特殊無線技士の上位資格に位置付けられています。
所得方法は主に二つです。
①国家試験に合格すること
②養成課程を修了すること
以上の二つが取得の方法ですが、②の方法は、費用が数十万とかかるため、お勧めしません。
①の国家試験は特別難易度が高いわけではないので、特段の理由がなければ①の方法で取得を目指しましょう。
勉強時間と期間の目安
勉強期間は3か月間を目安に学習に取り組むといいと思います。
学生のようにしっかりと勉強時間を確保できる方(毎日3-5時間)は、一か月の勉強時間でも合格は十分に可能だと思います。
学習期間を3か月(13週間)と考えた際の、スケジュールはこのような形です。
1-6週目 物理の公式等基礎知識の習得
7-10週目 問題演習
11-13週目 電気通信術の暗記(1週間)+過去問演習
おススメする参考書
私が勉強の際に実際に使用した参考書を紹介します。
使用した参考書は以下の三冊です。
一冊目は「やさしく学ぶ 航空無線通信士試験(改定2版)」です。
二冊目は、「航空無線通信士 合格精選 400題」です。
②
三冊目は、「航空無線通信士 英語 試験問題集」です。
③
この三冊で、勉強量は十分だと思います。
後はいかにこれらの理解を進めることが出来るかだと思います。
具体的な勉強方法
勉強の期間を以下のように考えると、
1-6週目 物理の公式等基礎知識の習得←①
7-10週目 問題演習←②③
11-13週目 電気通信術の暗記(1週間)+過去問演習←参考書+ホームページよりダウンロード
以上のような流れで進めます。
初学者にとって、航空無線通信士の出題範囲は見慣れないもの(例えば、送信機や受信機、電気物理等)が多いので、しっかり時間をとって初めに基礎知識を学習します。
ここで使うのは、①の「やさしく学ぶ航空無線通信士」です。
この参考書は、全範囲が教科書ベースでまとめられていて、単元の終わりごとに問題をついています。
単元を学んで、問題を解く、そして復習するのサイクルを初めの6週間でできる限り回します。
三周から四周ほど行えば、問題を正当出来るものが多くなってきます。
8割程度正当出来るようになれば次のステップです。
次が、②と③を用いた問題演習です。
これらの参考書は①と異なり、問題ベースで作られています。
実際に出題された問題を多く掲載しているので、より試験対策向きに勉強できます。
航空無線通信士の試験問題は、過去に出題された問題と同様(選択肢は違う可能性あり)の場合があるので、実際に掲載された問題で構成された問題集で対策することは、最も効果の高い対策になると思います。
これらの参考書で学習し、八割、九割方正解できるようになれば、あとは参考書の巻末の模擬試験やサイトに掲載されている過去問で最後の仕上げを行いましょう。
以下のサイトに過去問と回答が掲載されます。
試験問題と解答 | 公益財団法人 日本無線協会 (nichimu.or.jp)
以上が、筆記試験の勉強方法ですが、
航空無線通信士の試験には、「電気通信術」と呼ばれる実技試験があります。
「電気通信術」は、A=アルファ、B=ブラボー、C=チャーリーとアルファベットを言い換え、又は聞き取る試験になります。
「受話」と「送話」の二つ試験があり、
「受話」では、ABCD EFGH IJKL・・・とランダムに書かれているアルファベットを試験管の前で、「アルファ、ブラボー、チャーリー・・・」と読み替えていきます。
「送話」では、スピーカーから流れる、「アルファ、ブラボー、チャーリー・・・」という音声を、手元の紙に「A、B、C・・・」と記載していくものです。
電気通信術と聞こえは難しそうですが、実際はアルファベットの読み替えです。
三週間まえぐらいから、しっかり暗記すればなんてことない試験です。
「受話」に関しては、音声のスピードに慣れる意味でも以下のyoutubeを練習として使用しました。
この練習ではスピードがかなり速く設定されているので、初めにできなくても問題ないです。
この速度でできるようになれば、試験会場ではずっと簡単に聞こえると思います。
まとめ
航空無線通信士の試験対策について書かせていただきました。
私が受験した際も、試験対策についての情報が少なかったので、この記事が受験される方の参考になればうれしいです。
最後までご覧に頂きありがとうございました。