パイロットになるためには当たり前ですが、訓練をします。
ただ実際に訓練というのがどういったものかイメージはつきますか?
これからパイロットを目指す方、純粋にどんな訓練をしているか気になる方はぜひ読み進めていってください。
まずパイロットと一括りにされますが、パイロット資格にはいくつか種類があります。
パイロットの資格について
ここでは自家用操縦士を例に出してみます。
多くのパイロット候補生は、初めに自家用操縦士を目指すこととなります。
自家用操縦士の法律の要件は、
・10時間以上の単独飛行
・270km以上の飛行で、二回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行
・夜間における離陸、着陸及び後方の実施をむくむ20時間以上の同乗教育飛行
これらを満たす、又はこれらをできるようになるための訓練を常日頃から行うわけです。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
訓練生が行う訓練としては、
・場周経路での連続離着陸訓練
・訓練空域での空中操作訓練
・航法訓練
この三つです。
場周経路とは、
この空港の周りで四角くなっている航路が場周経路です。
この経路上を繰り返し、飛行し、何度も離着陸を行うのが連続離着陸訓練です。
空中操作訓練は、指定されている訓練空域で基本的な飛行機の操縦から緊急時からの回復操作を訓練します。
例えば、急にエンジンが止まった時だったり失速に陥ってしまった時のための操作の訓練を行います。
これらを行うことで、単独飛行や野外飛行を行うことのできる語彙量を身につけていきます。
最後に航法訓練ですが、
簡単に言うと、空港から空港まで正しく目的地まで飛行することです。
普段のエアラインが行っていることにあたります。
そんなの簡単じゃんと思うかもしれませんが、意外と難しいんです、、、
まとめますと、これらの訓練を行い、法律の要件に当たるだけの技量を身につけていきます。
半年から1年間ほどの時間をかけて訓練していきます。
エアラインパイロット、すなわち事業用操縦士まではまだまだ遠い道のりです。
訓練中には退避を行うことがあります。以下のそのことについての記事です。