飛行機の訓練の中で、「1:60」の話をよくされます。
「1:60」だから、視線を1cm変化させれば、pitchが1°変化する。
は?となると思いますが、話は単純で三角形の比の話です。
底辺が60cmで高さが1cmの三角形の場合、角度は1°になるよねっていう話を応用しているのです。
(長さは正確ではないです)
これが、なぜ先ほどの話とつながるかというと、自分の目から操縦席のグレアシールド(フロントガラス)までの距離が60cmくらいだからです。
つまり、操縦席の中で、上の三角形を作り、1cm高さを変えれば、1°の変化としているわけです。
これにより、姿勢を変化させるときの目安として使うことができます。
pitchを5°変化させたいとなったときに、じゃあ5cmだけ外の姿勢を動かせばいいのかと判断することができます。
5cm動かすといっても、それができれば苦労しないのですが、、、
この1:60は他にも生かすことができます。
例えば、飛行機が着陸する際にはパスというものがあります。
パスというのは、滑走路に対する自機の進入角度です。先ほどの1:60の図でいうと1°がパスを表していることになります。
そして、着陸の際に飛行機は一般的に3°パスで進入を行います。
ここで1:60を活用すると、自機の高度処理の目安がわかるようになります。
飛行機が空港に着陸する際、場周経路を飛行します。
最終的に1000ft高度を下げたい場合、
3°パスで飛行すると、
飛行距離は約3.3nmとなるので、各地点での自分の目安の高度がわかるということです。
目安がわかると、もう少し高度を下げないといけないのか、むしろ上げないといけないのかがわかるようになります。
これを使って、頑張って訓練しよう、、、(目安を見る余裕あるかな、、)